猫ちゃんにちょうどいいごはんの量

ぽっちゃり猫ちゃんはかわいいけれど、肥満は糖尿病、心臓病、脂肪肝、関節炎・・・
たくさんの病気の原因になります。

体に良いごはんをあげていても、食べ過ぎていると健康上の問題が起きてしまうかもしれません。

また、瘦せすぎていても免疫力の低下やさまざまな病気のリスクを高めてしまいます。

ではお家の猫ちゃんは1日にどのくらいのカロリーを必要としていて、何グラムのごはんをあげると良いのでしょう。

キャットフードのパッケージに記載されている量を参考にするのも良いと思います。

ただ、ウェットフードやおやつをあげた時にごはんをどのくらい減らすといいのか分かりづらいと思うので、今回は、環境省の「ペットフード・ガイドライン」に掲載されている計算式を使って必要なカロリーやごはんの量を出してみたいと思います。

キャットフードのパッケージに記載されているごはんの量とすこし違いがあるかもしれませんが、お家の猫ちゃんの様子をみながら参考にしてみて下さい。

1日に必要なカロリー

初めに猫ちゃんが1日に必要なカロリーを計算してみましょう。

1日に必要なカロリーの計算式

体重 × 30 + 70

(例) 体重が4kgの はぴーちゃんの場合

4 × 30 + 70 = 190 キロカロリー


この190キロカロリーは安静時のエネルギー要求量です。

人間でいうとよく耳にする基礎代謝量に近いものです。(正確にはちょっとちがいますが・・・)

つぎに、この出た数字に猫ちゃんによって違った数字を掛けていきます。

出た数字が1日に必要なカロリーです。

生後4か月未満3.0
生後4~6ヶ月2.5
生後7~12ヶ月2.0
避妊・去勢済の成猫1.2
活発1.6
肥満傾向1.0
高齢1.1

(例) はぴーちゃんは 1歳 で避妊手術済みです。

190 × 1.2 = 228 キロカロリー

はぴーちゃんは1日に228キロカロリーが必要です。

1日分のごはんの量

今度は1日分のごはんの量の計算です。

今食べているフードのパッケージに記載されている代謝エネルギーを見てみましょう。

100グラムあたりのカロリーが書かれているのでこの数字を使います。

1日に必要なカロリー ÷ 100グラムあたりのカロリー × 100

(例)はぴーちゃんのごはんは100グラムあたり345キロカロリーです。

228 ÷ 345 × 100 = 66グラム

66グラムがドライフードだけを食べている場合のごはんの量になります。

朝晩2回のごはんでしたら1食33グラムずつになりますね。

でも、はぴーちゃんはウェットフードを1日1パック食べています。

なのでウェットフードを食べた場合のドライフードの量も出してみましょう。

(例)ウェットフードの1袋あたりの代謝エネルギーは37キロカロリーです。

1日に必要なカロリー - ウェットフードのカロリー = ドライフードで摂るカロリー

228 - 37 = 191キロカロリー

ドライフードで摂るカロリー ÷ 100グラムあたりのカロリー × 100 

191 ÷ 345 × 100 = 55グラム

はぴーちゃんには、1日にウェットフードを1パックとドライフードを55グラムがちょうどいい量になりました。

だけど、たまにおやつにちゅーるをあげる事があります。

ちゅーるは1本15キロカロリーとして191キロカロリーから15を引いて176キロカロリー

176 ÷ 345 × 100 = 51グラム

ちゅーるをあげた日のごはんは51グラムですね。

はぴーちゃんを例に計算してみましたが、体重や年齢、食べているごはんのカロリーをお家のねこちゃんに当てはめて計算してみてください。


ここまで計算してみてちょっと面倒かなと思われたかもしれませんが、ドライフードを10グラム多く食べると人ならお茶碗1杯おかわりしていることになります。

気付いたら肥満に・・なんてならない為に、いちど計算してみて今の食事を見直してみるのも良いと思います。

ただし、人間もそうですが同じ量を食べていても細い人や太りやすい人、もともと少食だけど健康な人、体質によっていろいろな人がいますよね。

猫ちゃんも同じでいろいろな猫ちゃんがいます。今回計算して出た量を食べていないからダメということはありません。

体重に変化がないか定期的に記録して、心配な時はかかりつけの動物病院に相談してみましょう。

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