お店へ行くと、たくさんの種類のキャットフードが並んでいて見れば見る程どのごはんを選んでいいのかわからなくなる事ってあるかと思います。
パッケージにはかわいい猫ちゃんの写真があり、体に良さそうな言葉が書かれているとその言葉に惹かれて選んでしまいがちですよね。
でも、良かれと思って選んだごはんが原因でアレルギーや皮膚トラブルが起きてしまったり、肝臓や腎臓の病気になってしまったり本当は長生き出来たのに命を縮めてしまうかもしれません。
では、どのようなごはんを選んであげるといいのでしょう?
しっかり丈夫な体を作って健康で長生き出来るように、ごはんを選ぶポイントをいくつか書かせてもらうので参考にして下さい。
ごはん選びのポイント
キャットフードにはカリカリと呼ばれるドライフードと缶詰やパウチなどのウェットフードがあります。
ドライフードはエネルギー量が高いのでしっかり栄養がとれて傷みにくく、一日お皿に置いておいても
安心です。
お水をしっかり飲める猫ちゃんであれば、ドライフードだけで問題はありません。
けれど猫ちゃんは、もともと多くの水を飲むのが得意ではないので、面倒くさかったりすると飲まない傾向があります。
でも水分摂取はとても大切でお水を飲まないことにより、尿路結石や膀胱炎、慢性腎臓病も引き起こしてしまいます。
ウェットフードには80%の水分が含まれているので、あまり水を飲まない猫ちゃんにはドライフードに加えてあげるとしっかり水分が摂取できます。
また、食欲が落ちている時などに足してあげるとよく食べてくれる事もあります。
ただし、ウェットフードは良く食べてくれるのですが、ウェットフードだけになってしまうとエネルギー量が低いので一日に必要な栄養を摂るのに何袋も食べなくていけません。
なので、ドライフードにウェットフードをうまく足してあげるのが良いと思います。
では、どんなごはんを選べばいいの?
ポイント1 -パッケージ-
まず、パッケージの表面にある1歳までの子猫用、1歳からの成猫用、7歳からのシニア用などのお家の猫ちゃんにあったごはんを選びます。
必ず子猫には子猫用のごはんをあげてください。1歳までに一生分の骨格と体格の基礎が作られるので、高カロリー、高たんぱくな栄養が必要です。
ただし、避妊手術をすると太りやすい子もいるので手術をしてから1ヶ月後位の体重をチェックして避妊・去勢した猫用にきりかえていきます。
ただ6ヶ月位の場合、まだ成長で体重が増えることもあるので必ずかかりつけの動物病院で食事の指導をしてもらいましょう。
ポイント2 -総合栄養食-
つぎに、必ず「総合栄養食」を選びます。
総合栄養食とは、毎日の主食として与えるものでそのペットフードと水さえ与えていれば健康を維持することが出来る栄養バランスのとれたフードの事です。
ドライフードはほぼ総合栄養食なのですがウェットフードには「一般食」もあります。
一般食を主食として与えていると必要な栄養を摂れず健康上の問題が起きてしまう可能性があります。
一般食は、総合栄養食のドライフードに風味をプラスする程度に使うようにしましょう。
ポイント3 -ドライフードの原材料-
つづいて、ドライフードの原材料を見ましょう。
犬は雑食に近い肉食ですが、猫は完全な肉食です。
なので、体に1番必要なのは動物性たんぱく質です。
原材料は1番多く使われている順に書かれているので、1番最初に動物性たんぱく質である「鶏肉」「チキン」「サーモン」など肉や魚の表記がしっかりあるものを選びましょう。
「肉類」「穀類」など何が使われているか分からない表示のものは避けましょう。
ポイント4 -合成着色料-
つぎは、合成着色料を使っていないごはんを選びましょう。
猫ちゃんは、赤色を認識できないと言われていますし、色で食欲は左右されません。
飼い主の購買意欲を上げるための着色なのです。
気を付けたいのは、赤色3、104、105、106号、黄色4、5号などと記載されているものです。
無着色のごはんを選びましょう。
保存料は腐敗やカビの発生、酸化を防ぐために使われていて猫ちゃんの健康のために必要なものです。
日本にはペットフード安全法という法律があり保存料については使用基準が定められていて、基準内であれば毎日食べても問題ないとされていますが、気になる飼い主さんは少なくないのではないでしょうか。
酸化防止剤であるBHA、BHT、エトキシキン、亜硝酸ナトリウムは人口保存料で使用できる量が決められています。
これ以上使ってはいけないという基準があるということはたくさん摂ると害があるかもしれないと思うと心配です。
気になる方は、ミックスコフェロール(ビタミンE)、ローズマリーエキス、アスコロビン酸(ビタミンC)などの天然由来の保存料を使用しているごはんを選ぶと安心です。
さいごに
愛猫には栄養面と安全性を考えたごはんで、しっかりした体を作り健康で長生きしてもらいたいですね。
今食べているごはんを他のごはんに替えてみようかなと思われたら・・・
急にごはんを替えると下痢や嘔吐を引き起こしたり、食欲不振やストレスを感じてしまうこともあります。
最初は今までのごはんの4分の1くらいを新しいごはんに替えて、1週間くらいかけて少しずつ慣らしていきましょう。
ごはんを購入後に気を付けたい事は?
ドライフードも開封後は酸化がはじまり、栄養の状態も劣化していきます。
開封後は、空気に触れないようにしっかりと口を閉じて、高温多湿な場所を避けて保管しましょう。
少量ずつ小分けになっている物や小さな袋の物を購入して早めに食べきるようにするのが良いでしょう。